インフルエンザ予防接種の効果について

皆様、明けましておめでとうございます。
2012年、最初の更新になります。
よいお正月を迎えることができましたでしょうか?
今年も何卒よろしくお願い致します。


さて、年が明けて、当店にもインフルエンザの患者さんがぽつり、ぽつりと来られるようになりました。
まだほんの数人なので、全国的に見ても本格的な流行ではないのですが、
ピークがいつやって来てもおかしくない季節です。
2011年度は新型の大流行により冬に入るよりも早い時期からインフルエンザが猛威をふるっていたため、
今年は去年に比べて今のところまだ穏やかに過ごすことが出来ています。


皆様は今年度、インフルエンザの予防接種をされたでしょうか?
当店のスタッフはウイルスに暴露される機会が多いので、
毎年全員が予防接種を行っております。
今年度はワクチンの数も少なかったようで、
もしかしたら受けたくても受けれなかった方もおられるかもしれませんね。

ちなみに、今年のワクチンは、H1N1(A型 いわゆる新型と呼ばれたもの)、H3N2(季節性香港A型)、B型の3種の株が混ざったワクチンでした。


ところで、インフルエンザワクチンの話をするときに、本当に効果があるのか?という話になることがあります。
予防接種の効果について検討する際に、「有効率」という指標があります。
インフルエンザワクチンの「有効率」は60%〜70%と言われています。
今、仮に60%としましょう。


よく間違いがちなのですが、この60%という値は、
「100人ワクチンを打ったら、60人の人はインフルエンザにかからない」という意味ではありません。

「ワクチンを接種していない人」に比べて、「ワクチンを接種した人」ではインフルエンザにかかる人数の割合が60%少ないという意味です。


例えば、予防接種を受けていない集団と受けた集団が同じ人数いたとして(この場合接種率は50%です)、このうち
予防接種を受けていない人でインフルエンザにかかる人が100人いたとしたら、
予防接種を受けた人ではインフルエンザにかかる人は40人であるなら、
かからなかった人の差が60人、有効率は60%です。

(この場合、予防接種によって6割の患者を減らすことが出来たということですね。)


統計って難しいですね。


集団として、
・接種して罹患しなかった人
・接種して罹患した人
・接種しなくて罹患しなかった人
・接種しなくて罹患した人      の4通りが考えられます。
今、わかりやすくするために、接種率を50%にしましたが、
そうでない場合、
有効率は 1−(接種した集団のうちで罹患した人の割合÷接種していない集団のうちで罹患した人の割合)の値に100をかけると%が算出できます。


ちなみに小児に限って見てみると、この値はぐんと下がってしまうようです。
まだ、免疫が不完全で、抗体がうまく作れない人もいるからでしょうか。
成人でも、人によって、免疫力が違うので、ワクチンの効き目というのは当然人によって異なります。
ですので、全体として割合を減らすことは出来るが、
個人的に見たときに予防接種しなくても罹らない人もいれば、接種したのに重症化してしまった人も中には出てきてしまうのです。


ただ、予防接種を受ける人が増えると、インフルエンザに罹患しない人が増えるので、
その周りの人は結果としてウイルスに暴露される機会が減り、発病する危険性も小さくなります。(集団免疫効果と言います)
つまり、ワクチンは多くの人が受けるほど、効果も上がるということです。


一概に、どのくらい効果があるかということを一言では表せないということですね。


以上のことをふまえて、予防接種をするかしないかは個人の自由です。
そして、接種したからといっても油断は禁物であります。


これからの季節、インフルエンザの方が増えていくと予想されます。
うがいと手洗いをすること、感染してしまった人はマスクを着用すること。
こういった基本的なことを忘れず、できるだけ感染するリスクを減らすようにしましょう。

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