予防接種

 こんにちは。
薬剤師のOです

11月になり、寒い日が多くなってきましたね。
風邪の患者さんも多くなってきたように感じます。

さて、この時期になるとインフルエンザの予防接種を受ける方も多いのではないでしょうか?
ちなみに私はもう済ませてしまいました!

そこで今回は予防接種後に気をつけることについてのお話です。
インフルエンザを受ける前は、比較的体調を気にされる方も多いでしょうが、接種後も注意することがあります。

まず、接種後24時間は副反応が現れることがあり、体調変化には注意が必要です。
特に接種後30分はショック、アナフィラキシー様症状(蕁麻疹、呼吸困難、血管浮腫等)の副反応が現れやすいので、特に注意が必要です。

次に、接種後の入浴ですが、行っても差し支えないとのこと。ただし、激しい運動、飲酒は避けるべきとされています。

予防接種のことを正しく理解し、この冬を元気に乗り切りましょう!

お薬手帳の電子化を考える

最近はどこの薬局でも話はお薬手帳のことで持ち切りなんじゃないでしょうか。
今度の診療報酬改定で、お薬手帳を持って来てもらわないと点数あげませんよ、なんて決まってしまったものですからね。
そもそもお薬手帳の普及率ってどのくらいなんでしょうか。
この改定が単なる医療費削減のためだけではなくて、本当にお薬手帳の普及を推進したいと思っているなら、薬局に任せるだけではなくて、もっと国もしくは自治体レベルでシステム自体を改革すべきなのではないのかなと思います。
国としては、「どこでもMY病院構想」なるものが提唱されておるようですが。


薬剤師としてはお薬手帳をきちんと持って来てくれる人はほんとうにありがたいと思いますし、
併用薬の確認などが行えるというのはやはり安全に薬を飲んでいただくためには絶対必要なことだと思います。
ただ、それ以外にお薬手帳があってよかった、本当に大事だと思えるときって、どういうときがあるでしょうか。
たとえば災害時などですよね。
あと1週間であの大地震から1年が経ちますが、あのとき自分の飲んでたくすりが何なのか分からなくて困った人が大勢いることかと思います。
ただ、お薬手帳を持っていたとしても、流されたり燃えたりしたら意味がない。
なので、今後お薬手帳は紙媒体ではなくて、ネットに保存するシステムに変えていく必要があるのではないかと思います。

実は現在、電子お薬手帳の使用はいくつかの大手薬局などを中心に実験的に開始されています。
電子処方箋よりも電子お薬手帳の普及の方が早いかもしれませんね。

ただ、現時点で色々問題はあるように思います。
まず何よりも第一にお薬手帳というのは普遍的でないといけない、ということ。
つまり、どこの医療機関、薬局に持っていても簡単に見れる状況にないといけないわけです。
そして、現在お薬手帳の管理は患者さん自身に任されているということ。
薬局側から患者さんに渡された情報を患者さん自身がケータイなどで読み取って保存しなければならないシステムが主であるということです。
これって、今までお薬手帳を持って来てくれなかった方や、シールをあげても貼らない人は、めんどくさくてやらない作業だと思うのです。
そして確認する側にとっても、患者さんにいちいちケータイなどを借りて小さい画面を確認したり、毎回端末から何かの操作を行ってもらうというのは結構手間のかかる作業のはずです。
そもそも、ハードとしてケータイが必須というのも現状ではハードルが高いような気もします。


要は、お薬手帳という名前の各個人のデータベースをネット上に作って、患者さんからも、どの医療機関からも手元のPCからすぐにアクセス出来る状況にあり、薬の内容は投薬時に薬局側から毎回データベースにアプロードしていく、という形が理想なのではないでしょうか。
(もちろんセキュリティの問題云々がネックになってくるかと思いますが。
この場合、サーバは国や自治体が管理すべきものになるのかもしれません。)
(また同時に病院や患者さんからは検査値や家庭で測定した血圧・血糖値などもアップロードしていくようなシステムもあってもいいかもしれません。)
とすると、QRコードを読み取るのではなくて、一人一人が手帳の代わりにICカードを持って、
そこからサーバにアクセスできるようにするという流れは合理的に思えます。


ただ、サービスを開始している方々にとってみれば、そんな話は分かりきったことでしょう。
やはり問題は「普遍的」でなければならないということ、
一部の施設のみでそれを行っていたとしてもそれほどの利用価値にはならないということです。
現在、色々なところで実験的な試みや取り組みが始められているようですが、
システムがそれぞれ独自のものであり、統合されていないようです。
単にケータイ=お薬手帳、とするのであるなら、これでもいいのかもしれませんが、
ネット上のデータベースそのものをお薬手帳として活用するのなら、少なくとも全国でシステムは一つに統合されるべきかと思いますし、そのためにはやはり薬局レベルではなくて、もっと大きな力の介入が必要でしょう。


誰もが皆、似たようなことを考えていると思います。
時代の変化に伴って、医療現場の状況もどんどんと変化していくはずです。
近い将来、こういったことが一つずつ実現される日がくるかもしれないですね。

花粉情報サイトのご案内

まだまだ寒い日々が続き、インフルエンザも猛威を奮っている時期ですが、
そろそろ花粉についての話もちらほらと出て来ております。

今回は、MSDが提供している「花粉なう」というサイトをご紹介します。
http://kafun-now.com/
ここでは、日本各地の1時間ごとのリアルタイムの花粉飛散量を5段階のアイコンで知ることができるようになっています。
今後モバイルサイトではより詳しい花粉飛散量の情報を提供するそうです。
花粉量の多いときはマスクや眼鏡の着用、花粉の付きにくい素材の服装を心がけ、
入室の際には体に付いた花粉を払うようにしましょう。

このサイトにもあるように、
1月1日からの最高気温の累積を花粉温度と呼び、これが400℃になると、花粉が飛び始める目安となるそうです。
(ちなみに2/13までの累積では373℃なのでもうすぐ飛散が開始する見込み)
九州や関東・近畿の南側は2月中旬頃から、山陰などは2月下旬ころから飛散が開始すると言われています。

以前にも少し述べたことがありますが、
花粉症の症状がひどい方は早期治療を行うのが効果的と言われています。
現在使われているアレルギーの薬には、
今現在出ている症状を押さえる効果と、
花粉が入って来たときに、細胞を症状が出にくくなるような状態にする
(症状をひきおこす原因物質を細胞から出しにくい状態にする)作用の2つがあります。
花粉が飛散し始める1〜2週間前くらいから薬を飲み始めることで、
花粉が体内に入って来ても、そういう状態を保つことで、
比較的症状を軽く済ますことが出来ると言われています。
また、症状がひどくなってしまうと、鼻粘膜のバリア機能が失われてしまい、
花粉に対して通常よりもさらに敏感な状態になってしまうと言われていますし、
症状が悪化した状態で薬を飲んでも通常よりも効果が得られにくい人もいます。
早めに薬を飲み始めた方が、こういった状態になるのを予め防ぐことができる可能性が高くなります。
地域によってはそろそろ花粉の飛散が開始しますので、
症状のひどい人は、こういった早期治療についても考えて見てはいかがでしょうか。


また、ここのページでは花粉症の症状についての紹介、
並びに病院検索などのサービスもあります。
興味のある方は一度ご覧ください。

冬の喘息

喘息の発作は、季節の変わり目などに出やすい方が多いかと思いますが、
冬の寒い日にも症状が悪化してしまう方もおられると思います。

寒いと風邪を引きやすいということもありますが、
その他に、「冷たい空気や急激な気温の低下」が喘息症状を悪化させるということが言われています。
これは冷たい空気を吸い込むことによって、冷気が刺激となり、
気道が収縮してしまったり、気道が敏感な状態になってしまったりするからです。

そこで、冬の寒い日には、冷たい乾燥した空気を直接吸い込まないために、
マスクを着用することをお勧めいたします。
これにより、冷たく乾燥した空気ではなく、
湿度があり、かつ外気よりも温かい空気を吸うことができます。


また、冬になると室内で暖房をつけることが多いと思いますが、
暖かく締め切った室内ではダニやホコリなど気道の刺激になるものが増加する上、
乾燥すると細菌やウイルスなどにも感染しやすくなってしまいます。
感染症も喘息症状悪化の引き金です。
そこで、室内においては定期的に換気を行い、
湿度を十分に保つことが発作の予防には大事であると思います。
部屋に一つ、湿度計を置くとよいでしょう。


参考にこちらのサイトでは、喘息発作への注意レベルを冬の気象条件から判断した
「ぜんそく天気予報」なるものを見ることが出来ます。
警戒マークが出ている日は、外出の際、発作が起きないよう気をつけるようにしましょう。

あわせてインフルエンザの流行マップも見ることが出来ます。
興味のある方はご覧になってください。


喘息についての参考サイト →http://naruhodo-zensoku.com/

インフルエンザ予防接種の効果について

皆様、明けましておめでとうございます。
2012年、最初の更新になります。
よいお正月を迎えることができましたでしょうか?
今年も何卒よろしくお願い致します。


さて、年が明けて、当店にもインフルエンザの患者さんがぽつり、ぽつりと来られるようになりました。
まだほんの数人なので、全国的に見ても本格的な流行ではないのですが、
ピークがいつやって来てもおかしくない季節です。
2011年度は新型の大流行により冬に入るよりも早い時期からインフルエンザが猛威をふるっていたため、
今年は去年に比べて今のところまだ穏やかに過ごすことが出来ています。


皆様は今年度、インフルエンザの予防接種をされたでしょうか?
当店のスタッフはウイルスに暴露される機会が多いので、
毎年全員が予防接種を行っております。
今年度はワクチンの数も少なかったようで、
もしかしたら受けたくても受けれなかった方もおられるかもしれませんね。

ちなみに、今年のワクチンは、H1N1(A型 いわゆる新型と呼ばれたもの)、H3N2(季節性香港A型)、B型の3種の株が混ざったワクチンでした。


ところで、インフルエンザワクチンの話をするときに、本当に効果があるのか?という話になることがあります。
予防接種の効果について検討する際に、「有効率」という指標があります。
インフルエンザワクチンの「有効率」は60%〜70%と言われています。
今、仮に60%としましょう。


よく間違いがちなのですが、この60%という値は、
「100人ワクチンを打ったら、60人の人はインフルエンザにかからない」という意味ではありません。

「ワクチンを接種していない人」に比べて、「ワクチンを接種した人」ではインフルエンザにかかる人数の割合が60%少ないという意味です。


例えば、予防接種を受けていない集団と受けた集団が同じ人数いたとして(この場合接種率は50%です)、このうち
予防接種を受けていない人でインフルエンザにかかる人が100人いたとしたら、
予防接種を受けた人ではインフルエンザにかかる人は40人であるなら、
かからなかった人の差が60人、有効率は60%です。

(この場合、予防接種によって6割の患者を減らすことが出来たということですね。)


統計って難しいですね。


集団として、
・接種して罹患しなかった人
・接種して罹患した人
・接種しなくて罹患しなかった人
・接種しなくて罹患した人      の4通りが考えられます。
今、わかりやすくするために、接種率を50%にしましたが、
そうでない場合、
有効率は 1−(接種した集団のうちで罹患した人の割合÷接種していない集団のうちで罹患した人の割合)の値に100をかけると%が算出できます。


ちなみに小児に限って見てみると、この値はぐんと下がってしまうようです。
まだ、免疫が不完全で、抗体がうまく作れない人もいるからでしょうか。
成人でも、人によって、免疫力が違うので、ワクチンの効き目というのは当然人によって異なります。
ですので、全体として割合を減らすことは出来るが、
個人的に見たときに予防接種しなくても罹らない人もいれば、接種したのに重症化してしまった人も中には出てきてしまうのです。


ただ、予防接種を受ける人が増えると、インフルエンザに罹患しない人が増えるので、
その周りの人は結果としてウイルスに暴露される機会が減り、発病する危険性も小さくなります。(集団免疫効果と言います)
つまり、ワクチンは多くの人が受けるほど、効果も上がるということです。


一概に、どのくらい効果があるかということを一言では表せないということですね。


以上のことをふまえて、予防接種をするかしないかは個人の自由です。
そして、接種したからといっても油断は禁物であります。


これからの季節、インフルエンザの方が増えていくと予想されます。
うがいと手洗いをすること、感染してしまった人はマスクを着用すること。
こういった基本的なことを忘れず、できるだけ感染するリスクを減らすようにしましょう。

アレジオン OTC発売

alesion10.jpg


少し前の話ですが、10/25よりアレジオン(一般名 エピナスチン塩酸塩)が市販されるようになりましたね。
アレジオンは第2世代の抗ヒスタミン薬に分類される薬で、医療用(Drから処方されるもの)としては鼻炎やかゆみ、喘息に適応があります。
(今回市販されるようになったアレジオン10の適応はアレルギー性鼻炎だけのようですね。)

第2世代の抗ヒスタミン薬の中では、効果はマイルド(それほど強くない)であるけど、眠気は出にくいという位置づけで、当店でも非常によく処方が来るお薬です。
作用時間も長いので、1日1回の服用で済みます。


アレジオンは医療用では10mgと20mgの2種類の規格があるのですが、
今回市販されることとなったアレジオン10は10mg成分のもののみ、おそらく安全性を考慮してのものでしょう。
そして適応は鼻炎のみです。

先ほども述べたように、アレジオンは作用が比較的マイルドな部類の薬で、成人に対しては普通20mgが処方されることが多いです。
なので、今回発売になったアレジオン10は、1日1錠、医療用と同じく1日1回の服用ですが、
この量を服用したとして果たしてどのくらいの効果を感じられるのでしょうか。


ただ、現在スイッチOTC化されている第2世代抗ヒスタミン薬は、ザジテン、ゼスラン・ニポラジン、アゼプチン、ダレンなどがありますが、これらに比べてアレジオンは基本的に眠くなりづらいという印象は確かにあります。
(もちろん、作用は個人差がありますし、副作用の出方も人によって違うので一概には言えませんが。自分に合った薬を選ぶのが大切ですね。)
ちなみに風邪薬などによく含まれてる抗アレルギー薬はクロルフェニラミンなどの第1世代抗ヒスタミン薬が多く、これらは即効性はありますが、眠気が非常に強いです。
また、第2世代の薬は第1世代のものと違って、今出てる症状を押さえるだけではなくて、
しばらく飲み続けることによって、服用している間はアレルギーの症状を出にくくするような状態にするような効果があります。
花粉症の薬は花粉が飛び始める少し前から飲み始めましょうとよく言われると思いますが、
これは飲み続けることで、体をアレルギーが出にくい状態にして、花粉が飛び始めたころに症状がでるのを予防する効果があるということです。


また、薬価ですが、市販のアレジオン10は、6錠/1,280円 12錠/1,980円とのことです。
医療用のアレジオン10mgの薬価は1錠133.6円で、今では安いジェネリックも発売されていて、これに保険が効きますので、
こう見るとやはり市販で購入するとだいぶ高いなという気がします。
花粉症などで長期間にわたって飲み続ける人は、受診料と受診の手間を併せても、病院にかかった方が安くあがることでしょう。
ですので急な症状のときや、病院にかかる時間もあまりない、という人にはいいかもしれないですね。

ちなみに、市販のアレジオン10は当店では扱っておりませんので、ドラッグストアなどでお求め下さい。


製品ホームページ→http://www.ssp.co.jp/alesion/index.html
http://www.ssp.co.jp/product/all/alesion/

ドクターヘリ

先月、島根県でもドクターヘリの運用が開始されたのをご存知でしょうか?
最近ではドラマやドキュメンタリーなどTVでも何かと取り上げられているドクターヘリ。
出雲市の県立中央病院を拠点にしており、島根県全域を40分でカバーできるという速さです。
6/14から運航が開始して1月が経過し、その1ヶ月の利用実績が45件だそうです。

このドクターヘリ、他県はもうどこも大体整備されているのかと思いきや、
意外と普及していないのですね。
日本47都道府県中、ドクターヘリを所持しているのは23道府県で計27機。
お隣の鳥取県は兵庫・京都と共同運行をしているようです。
ネックとなっているのはやはりコストがかさむということが一因にあるようで、
1機あたり年間2億円くらいの予算だそうです。
それを聞くと、島根県、結構頑張っているんじゃない、と思います。
とは言っても、やたらと横に長い県ですので、西端の方まで行くと、車だと何時間もかかってしまいますし、高速道路が整備されているわけでもない。
こういった交通状況などを考えると、空路というのは特に島根にとってはとても利用価値のあるものなのだろうと考えます。
利用実績が予想の1.5倍というのもうなずけます。
これからも一人でも多くの命を救っていただきたいと思います。


中国新聞記事へのリンクhttp://www.chugoku-np.co.jp/Health/An201107170253.html

血糖値をiPhoneで管理 iBGStar

すっかり夏らしい気候になりましたね。いかがお過ごしでしょうか。
今日はたまたま見つけた面白いニュースを一つ。
IT化がどんどん進む昨今、スマートフォン全盛期ですが、
医療の分野でも色々と新しいものが登場しております。

日本ではまだ承認されておりませんが、
今回はiPhoneで血糖値を管理しちゃおうというアプリ「iBGStar」を紹介します。
写真の小型スティックで血糖値を測定し、その場でiPhoneに送信、データ管理をしてくれるというもの。
今までは血糖値を測定したら、ペンで専用のノートなどに記入し、それを病院に持っていって先生に見せて、という感じだったと思いますが、
これからは、ケータイなどに記録し、主治医にデータ送信、先生もPC上で各患者さんの状態を把握できるという流れになるのではないでしょうか。
まさに、アナログからデジタルへの移行です。
近年では比較的若い年齢の糖尿病の患者さん、もしくはその予備軍も増えていることと思いますし、
こういったもののニーズは高いのではないでしょうか。
今後は血糖値に限らず、色々な項目においてもデジタル化が進んでいくのでしょうね。



ibgstar.jpg

以下サイトより引用

 「USBメモリのような小さなスティック。じつはこれ、世界で初めて、米アップルの高機能携帯電話iPhoneへの接続を可能にした血糖測定器「iBGStar」である。仏製薬大手のサノフィ・アベンティスが米医療機器メーカーのアガマトリックスと開発したものだ。世界に先駆けて2011年4月、フランスとドイツで発売。日本では12年に厚生労働省へ販売承認を得るために申請を行う予定で、13年頃には国内発売が期待できそうだ。 
 使い方は簡単だ。患者は指先に針を刺して、出てくる血液を測定器に差し込んだストリップ(細長いチップ)につける。すると6秒で血糖値が測定され、結果がiPhoneのタッチスクリーンにフルカラーで表示される。
 日本の糖尿病患者は約890万人に上り、多くの患者の共通した悩みは面倒な血糖値の自己管理だ。血糖をうまく管理できなければ、合併症の発症リスクが上昇してしまう。このため国内では、糖尿病患者のうち100万人以上が血糖測定器を使って血糖管理を行っており、簡単かつ低価格な血糖測定器へのニーズは高い。
 iBGStarで測定したデータは主治医に送信できるため、フランスやドイツでは、患者からデータを受け取った医師が必要に応じてアドバイスを返信するなど、携帯電話を活用した管理指導が展開されている。
 フランスでのスターターキット(付属製品込み)の価格は73.22ユーロ(約8500円)。ドラッグストアで売られており、保険も適用されている。ドイツでは59.90ユーロ(約6900円)でオンライン販売されている。測定した血糖値を管理するアプリケーションソフトウェアは無料で提供される。」

ベロ毒素と大腸菌O111

ゴールデンウイークも終わり、新たな週が始まっておりますが、
最近では、亡くなった方も出たことにより、某焼肉屋による大腸菌感染症が大きな話題となっておりますね。
自分も先日、かなり久しぶりに焼肉屋を訪れましたが、メニューからユッケの文字が消えておりました…(涙)


さて、この大腸菌ですが、今話題となっているのはO111という種類。
大腸菌というものは多くの種類は無害なのですが、そのなかのいくつかは感染すると問題になるものがあります。
そのなかでも有名なものに、O157に代表される「腸管出血性大腸菌」という種類があり、O111もこれに属します。
(O157による集団感染は15年前くらいに世間で大きなニュースになっていたことを覚えています)
この種類は感染後、大腸菌自体が「ベロ毒素」という強い毒を腸管内で作って悪さをします。
この毒素は、細胞がたんぱく質を作るのを止めてしまう働きがあり、
たんぱく質を作れないと、腸管の表面の上皮細胞がどんどんと死んでいってしまい、
細い血管網がたくさん通っているようなところまで腸管壁が障害されると、やがて腸管から大量の出血が起こります。

また、このとき、この毒素が血液から吸収され、腎臓にたどりついた場合、腎臓中の細い血管壁を障害することで、腎不全を引き起こします。
細い血管内には血栓ができ、そこを通る赤血球が破壊され貧血を起こし、また血小板の数も少なくなっていきます。
(これらの症状をあわせて溶血性尿毒症症候群(HUS)と呼びます。)

また、毒素が脳にまで及ぶと、痙攣や意識障害などを伴う脳症を起こすこともあります。

症状が重篤な場合、死に至る場合もあります。



感染した場合、潜伏期間は2〜9日程度と比較的長く、頻回の水様性の下痢の後、出血大腸炎になるとその1〜2日くらいして、血便や非常に激しい腹痛が出現します。
このうち10%前後くらいの方がHUSや脳症を合併することがあります。

これらは強い感染力を持っており、多くの細菌性食中毒では原因菌を100万個単位で摂取しないと発症しないのに対して、O157やO111などの腸管出血性大腸菌は100個程度摂取しただけて感染すると言われています。


主な原因は、牛肉の生食(ユッケやレバ刺しなど)や牛肉の加熱が不十分だった場合が多いようです。(その他のものから感染することもあります)
ただこの菌は熱に弱く、75℃で1分間加熱すれば死にますが、逆に低温には強く、冷蔵庫の中でも生き残るそうです。



ですので、予防法としては、基本的なことですが、
・十分に加熱して食べる
・手洗いなどを徹底する
・調理器具はしっかりと消毒する、といったことでしょうか。


基本的な治療としては、
・水分や電解質の補充
・ホスミシンなどの抗生剤と乳酸菌製剤などの整腸剤(殺菌的な抗生剤を使用すると、細菌が死ぬときに毒素を出す恐れがあるので、ホスミシンなど細菌の増殖を抑える比較的穏やかな抗生剤を使用する方がよいとの話もあります。一方、ニューキノロンなどの殺菌性のものを使用することもあるそうです。)
・細菌を早く体外に出した方がよいので、下痢止めなどの使用は好まれない場合が多いです。


以上、これからの季節、細菌も繁殖しやすくなる気候ですので、
みなさん、食中毒には十分気をつけましょうね。

アクレフ発売延期

さて、以前このブログでも紹介した麻薬性鎮痛剤である「アクレフ」ですが、
発売が延期になってしまったとのことです。
発売を待たれていた患者さんもいらっしゃったことかと思いますが…

原因は、海外で発売されていた製品が自主回収になったため。
製造メーカーとしては今まで流通していた国でのシェアをリカバリしないといけないため、
そちらが最優先で、未発売の日本はとりあえず後回しという格好になったそうです。
日本で発売されるのはまだまだ先になってしまうようで、なんとも残念です。


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